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help RSS アニメ『アイマス』24話  帰ってくるお話(中編)

<<   作成日時 : 2012/01/18 23:41   >>

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 20話にてみんなが千早を救ったように、今回もまたみんなで春香を救った。春香を立ち直らせたのは、過去にみんなで培った思い出と、今みんなから送られた優しさだった。
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 前編は→コチラ



○春香は独りで抱え込む


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 プロデューサーを失い、更に自分で責任を背負ったつもりになったのだろうか。舞台稽古も汗だくになるまで頑張り、Pが言う所の「765プロみんなのライブ」を実現するためになんとかみんなを集めようとするけれどもどうにも出来ない。みんなからの謝りばかりのメールが重たい。何気ないやり取りのメールすら出来ていないようだ。春香はそれら全てを自分一人で溜め込む。律子に掛け合うのも春香一人。
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 そうして、全部一人で抱え込んで、とうとう何かが壊れた。春香が言ってることは、14の頃であればまだしも現状と照らし合わせると無茶があって、そしてその姿は必死すぎで、痛々しくて、見ていられないくらいにボロボロだ。
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律子や美希が戸惑っているのは春香が無理を言っているから、という意味以上に、春香のザマが酷すぎるからだろう。春香のこんな表情は見たことがない。春香のこんな声は聞いたことが無い。


 春香はみんなの活躍する姿が見たくないわけじゃない。みんなに仕事があるのは純粋に嬉しい。だからこそ強く主張することの出来ないまま自分の中に溜め込んだ。それを律子に向かって吐き出した時には、春香の心は既に溜め込んだモノに押し潰されていた。
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 配慮して、遠慮して、全部自分ひとりで溜め込む。それは責任感の表れではあるだろう。でも、それは「仲間」に対してはベストな行動とは言えなかった。春香のその姿を後になって知った真を、伊織を、雪歩を、765プロの仲間達を悲しませる結果になっただけだった。春香は、自分で765プロを救おうとしすぎた。一人で潰れてしまう前にもっと少しずつ弱音を吐いても良かったんだ。765プロに救ってもらえばよかった。


 「自分の『みんないっしょ』がみんなにとって迷惑なんじゃないかって……怖くて……」
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 押し付けになってしまうのが怖い。どこまでも思いやりがあって優しい子だ。大丈夫だ、大丈夫だよ、大丈夫なんだ。そんな心配はしなくていい。仲間なんだから。家族なんだから。春香の想いはきっと届く。みんなきっと春香の想いを受け止める。 それを信じさせたのは、記憶の中の仲間であり、仲間を信じた自分自身であり、そしてプロデューサーとの思い出だった。
 このカットで春香の表情にはどこか自嘲が含まれているように見える。心のどこかで気付いてるんだ。765プロのみんなは、そんな情の薄い子達じゃないって。

 そう、それが765プロの仲間達だ。今回、そんな仲間の仲間たるゆえんが描かれていた。




○ついに動いた千早


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 感慨深いね。あの千早が、今度は春香を助けるために動いている。走っている。今までみんなの中心にいることが無かった千早だけど、春香を救うために奔走する。その姿に目頭が熱くなる。
「私が歌を失いかけたとき、手を差し伸べてくれたのは春香とみんなだった」
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 千早もまたみんなに助けられた。誰かが沈んだら必ず誰かが助ける。今度は自分が春香を救う番だ。春香のため、そして春香を助けたい自分のため、あの千早が765プロを引っ張る。

・「家族」


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 指先が赤くなるまでホットココアのカップを握ったまま黙っていたらしい。相変わらず、他人に頼るのが下手な子だ。その背中を押して、あの皆の中心に立つまで導いたのもPの功績だったかもしれない。


 千早は『家族』を一度失ってる身だ。弟という家族を喪い、そして家族の絆を失った。そんな千早が、765プロを「家族」と呼ぶ。春香のことを家族と呼ぶ。
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「私は、これまで家族と良い関係を築けませんでした」
これは「実際の家族」、そして「20話になるまであまり絡めて来なかった765プロのみんな」の2重の意味かな。今度こそ仲良くなりたい。今度こそこの絆を守りたい。千早は「自信が無くて……」と言っているけれど、そう思った時点でもう既に強固な絆が生まれているよ。

「千早は、その家族のことが大好きなんだな」
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影がかかっていた顔に光が射す。「みんなのことが好き」という自覚がここで芽生えた。単純な、短い言葉でこの子達の心に希望を与えられるこのPは本当に成長した。

その『家族』が「とても大切」
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も2重の意味。春香のことであり、765プロという名の家族のことでもある。まるで子供のような、熱く血の通った声。こんな声出せるんだ千早。どんだけみんなのことが大好きなんだ。

・Pだから分かること


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 崩壊していく家庭の中でずっと過ごしてきた千早には『家族』の守り方が分からない。だからPのアドバイスが必要だった。Pからの言葉は簡単なこと。そして千早にとってとても大切な言葉。「春香を、自分たちを信じろ。大丈夫、家族だからきっと想いは通じている」。20話でPが春香にかけた言葉だ。そして21話で春香が千早にかけた言葉でもある。春香が受け取ったのと同じ言葉が、再び千早と765プロのみんなを救う。
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まるで20話の春香のように奔走する。

・「一人ではできないこと 仲間とならできること」


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 『孤高の歌姫』千早がみんなの中心に立つなんて珍しい。最初は律子に、そして社長にまで掛け合ったんだろう。春香の願いのため、765プロのためのその行動力が熱い。そしてその願いを「私の望み」と言ってしまう思いやりが厚い(胸は薄いけど) 。
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 まだ遅くない。春香を救うために、765プロがバラバラになるのを止めるために、できることはまだ残ってる。




○「プロデューサーとして」思い悩む律子


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 春香のこんな酷い表情を見るのは、こんな酷い声を聞くのは律子にとっても初めてだったろう。どこか「春香なら大丈夫」という気持ちもあったのかもしれない。春香の声を聞く律子は、明らかに戸惑いを隠しきれていない。23話のサイドストーリー『No make!』でも静か過ぎる事務所に自分の理想とのズレを感じていたけれども、春香が見せたこの様(ザマ)にいよいよ本格的に悩む。

「どうすればよかったんだろう……」
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Pが入院し春香が倒れた。同僚を失い、仲間を失い、765プロメンバーのすれ違いが律子の胸に重くのしかかる。悩み、悔やむ。でもどうすればいいか分からない。動けない。ここで社長のように方々に調整を付けて全員に時間を作るなんて芸当を実行するには、律子は若すぎたかもしれない。

 それでも、千早が駆けてくるこのシーン、律子ったらスケジュールとにらめっこしてるんだね。
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いっぱいいっぱいのスケジュール。予定に空きを作れるものなら何とか作ってあげたい。皆で心を通わせられる時間を作りたい。律子もまた、「みんないっしょ」を望んでいないわけじゃない。プロデューサーとして仕事を優先するべきなのか、プロデューサーとして絆を優先させるべきなのか、律子もまた思い悩んでいた。そこに千早が駆け込んできたのはベストタイミングだっただろう。おそらくだけど、千早の熱意を受けて一緒に社長に掛け合いに行ったんじゃないのかな。

 そして美希の決意も受け止めた。前へ前へと突き進むだけじゃなくて、一度立ち止まって周りを見渡し、自分の立ち居地を確認する、という美希の意思を尊重した。22話でもそうだったけど、美希の成長を真っ先に喜ぶのは律子だ。
 新番組のMCを辞退して、ライブに集中する。レッスンと仕事のスケジュール選択はPの仕事だしね。美希が、春香が、そして765プロが最高の状態でライブに挑むためにも必要な判断だったかもしれない。
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 この表情。春香に対する想い、美希に対する想い、765プロに対する想いが滲む。春香を救いきれなかった後悔がある、美希が成長したことへの嬉しさがある、そして765プロの仲間達全員の『団結』に対する愛がある。




○「センス」を発揮する美希


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 「ハニー」が大怪我をしても気丈に頑張る。でも、Pを、頑張るための理由を失ってやっぱり演技に鈍りがあったのかもしれない。そしてそれ以上に春香の演技は凄かった。悔しさも忘れて感動してる。
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 そんな「美希の上を行った」春香が舞台稽古よりライブを優先させるのは、美希にとっては「勝ち逃げ」「ワガママ」に見えただろう。律子や千早と違って、美希は春香がこんなになってる理由を知らない。美希は、スローペースでもハイペースでもマイペースだ。「あふぅ」な時は周囲の事なんか気にしないし、イケイケの時もわき目を振らない。それが美希の魅力でもある。
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 でも、そんな美希でもこの春香の「おかしさ」には容易に気づく。怒りでも軽蔑でもない、明確に、戸惑い。春香のこんな酷い姿をあまり見ないように、美希がこんなに困惑している姿もまたなかなか見ない。
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 美希は元々センスのある子だ。Sense、つまり「感性・感受性」だ。春香自身、自分で何を望んでいるのか分かってないけれども、美希はその涙を見て気づいたんだ。春香が、そして今の765プロが本当に欲しているものに。千早とは別のアプローチで、自分たちがすべきことに気づいた。そんな美希が頼もしい。
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 猪突猛進で突き進むのもいいけど、ここらで一度周囲を、自分を振り返る。自分の立ち位置を、ホームを再確認する。そのタイミングを、春香の涙を見て気づくあたりが美希のセンス。「鏡に映った自分たちの姿」は「自らを省みる」ことのメタファだ。

 春香が自分の原点を確認するためにライブ会場へ向かったように、美希もまた自分の立ち位置を確認する。美希が一番「ワクワクして、ドキドキした」のはどんな時だった?
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○怒る伊織、泣く雪歩、みんな春香のことが大好きなんだ


・伊織は怒る


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 伊織がこういった怒り方をする時って、その怒りの対象の半分あるいは半分以上は自分自身なんだよね。10話や14話で『裏技』を使おうとした時もそうだった。一人で溜め込んで、一人で潰れていった春香に対してよりも、それに気づけなかった自分に怒る。その思い遣りが伊織らしい。やよいの言うとおり、伊織は皆に優しいんだ。

・雪歩は泣き出す


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「春香ちゃんがいたら喜ぶだろうな……」
 この台詞が雪歩らしい。春香が懸命に合同レッスンを実現しようとしていたことを忘れていない。

 今回、自分が一番その姿に感動したは雪歩だった。春香が溜め込んでいたもの、春香が本当に欲していたもの、春香を押し潰してしまったものを知って泣き出してしまう。
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こんな熱い友情が雪歩の中に詰まっているのを見られて本当に良かった。


 みんな、春香のことに気づけなかった自分を悔やむ。
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元々情に厚い子たちだ、こういう子達だからこそ、Pは病床にあっても信じていることが出来た。




○本当に成長したP


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 こういうときにシンプルで分かりやすく尚且つ有用なアドバイスが出来るってのは本当に有能な証拠だと思うんだ。本当に成長した。やよいの横にちょこんと座って「自分らしさ」について伊織たちと一緒になって考えていた頃と比べればまるで別人……というわけでもなく、コイツの美点、上から目線にならず、アイドル達と一緒になって悩み、自分の考えを誠意を持って伝えるというところは変わっていない。変わるところは変わっていく、変わらない部分は変わらない。765プロで一番『CHANGE!!!!』を体現しているのはこいつかもしれない。

「大丈夫。みんなのこと、信じてるんだろ」
 20話に春香に言ったことと同じ。こいつは思いを伝える千早を信じている。それを受け止める春香を信じている。それを支える真たちのことを信じている。あの子達の素直さ、お互いを想う心の強さ、765プロの団結力をこいつは信じている。どれだけあの子達の事を見てるんだ。どれだけあの子達のことが好きなんだ。765プロに入社して1年も経たないこいつがここまでの『プロデューサー』になってくれたことが嬉しくてたまらない。




○そして、いざ、ライブへ!


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 「事務所で2ndライブへの意気込みを語る765オールスターズ」って感じだろうか。ファンに言葉を伝えると同時に、春香にも自分たちの気持ちを伝える。通称『ダイナミック業務連絡』だw
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 春香が直接言葉を伝えるまでも無く思いは届いた。千早が、律子が、美希が、Pが、みんなが春香の想いを汲み取った。全員が再び一つになった。お互いがお互いを信じ合っている。想いが伝わることを、同じ想いでいることを信じている。今回、状況としては何一つ改善していないけれども、その信じあう気持ちを再確認できた。そしてそれが何より素晴らしい。

「いつもの場所」「皆で待ってる」
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「私たちの場所で」
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それは、物理的な意味での765プロであり、そして「765プロという家族」のこと。この言葉を、千早が春香にかけることができたという事実がなんとも嬉しい。

 こうやって、全員が、公共の電波を使って個人に語りかけるなんて無茶を犯してまで春香に伝えたかったのは、肯定の気持ちよりもむしろ否定の気持ちだ。一人で背負う必要なんて無いんだと、全部抱え込まなくていいんだと。喜びも苦しみも分かち合うのが、今までずっと春香と共に歩んできた765プロだったはずだ。今一度それを再確認した。
 そうやって、ライブという「仕事」へ向かう。ファンの元へ向かう。「みんなで」明るく楽しく歌って踊って、その姿がファンに元気を「届ける」。それが彼女達のお仕事で、使命で、原点なんだ。リアルのアイドルは知らないけど、「みんなで届ける」のがアイドルマスターのアイドルなんだってことがよく分かる。それは例えば、このアニメを通じて「気持ちを届け合う姿」で我々を感動させてきたこの子達のように。
 美希や律子が仕事やファンを尊重するのも正しい、春香が仲間を大事にするのも正しい。仕事も、ファンも、仲間も、貪欲に全部追及するのがアイマスだ。ほら、そうしないとファン数とか団結値とかいろいろ大変じゃん? 




 なんだかんだあったけど、やっぱり団結するみんなを見られた。その姿でファンの人々を、視聴者を、プロデューサーを感動させるのがアイマスだ。うん、やっぱり良いアイマスだ。


 もちろんこれで全てが解決したわけじゃない。今回は「団結を信じてライブに挑めるようになった」だけ。それだけだ。これからも彼女達には数え切れないくらいの困難が待ち受けてるだろう。今回と同じように合同レッスンが出来ないくらいに忙しくなることだってあるはずだ。でもそれでいい。解決していない問題があるからこそ次の物語が生まれる。我々の人生と同じように。彼女達の物語はまだまだ始まったばかりだ。だから、「Show must go on!!」なんだ。



 後編は→コチラ



 そういうわけで、これからも、いつまでも、佳いアイマスライフを。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アニメ・アイドルマスター最大のクライマックス回にして、最大の「いや、そのりくつはおかしい。」が展開された回だったな

惜しいよ……惜しい

2012/01/19 07:50
 俺は別に何もおかしくないと思うけどね。
gouzou
2012/01/19 08:05

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